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B

信頼度ランク

S 公式ソース確認済み
A 成功実績多数・失敗例少数
B 賛否両論
C 動作未確認・セキュリティリスク高
Z 個人所感

セキュリティイベント参加のススメ:首都圏で初心者が通える定期開催コミュニティ(2026年5月版)

セキュリティ初心者が一歩踏み出すための、首都圏で定期開催されている勉強会・コミュニティを5つに絞って解説。なぜ参加すべきか、何を得られるか、参加時の注意点まで。

一言結論

セキュリティの学習は独学だけでは伸び悩みやすい。首都圏には初心者を歓迎する定期勉強会がいくつもあり、ConnpassやDoorkeeperから無料で申し込める。最初の一歩は「よわよわ」「ゼロから始める」を冠する超初心者向けの会から入るのが安全。

セキュリティイベント参加のススメ:首都圏で初心者が通える定期開催コミュニティ

セキュリティを独学で始めると、ほぼ全員が同じ壁にぶつかる。**「自分が今どのレベルにいるのか分からない」「次に何を学べばいいか分からない」**の2つだ。これは書籍やオンラインコースでは解決しにくい。なぜなら、現場で実際にセキュリティをやっている人と話す機会がないから。

勉強会に行くと、この2つが一気に解消する。本記事では、首都圏(東京中心)で定期的に開催されていて、初心者を明確に歓迎しているコミュニティを5つに絞って紹介する。一過性のカンファレンスではなく、月次・隔月で続いている場が中心なので、思い立ったときにすぐ申し込める。

なぜオフライン勉強会に行くべきか

オンラインの勉強会・YouTube・Udemyだけで完結させようとすると、次のものが手に入らない:

  • 「分からないところを直接聞ける人」: Discord等のテキストでも聞けるが、その場の雑談で得られる「なるほど」の量が圧倒的に違う
  • 失敗談・現場の生々しい話: 公開記事には書けない、誰がどこで何をやらかしたかの話は懇親会でしか聞けない
  • 同じレベルの仲間: 一緒に走る人がいると継続率が変わる
  • 進路の解像度: ペネトレ、ブルーチーム、CSIRT、コンサル、研究者など、どのキャリアが自分に合うか、現役の人と話して初めて分かる

逆に「俺は天才だから一人で全部やる」というタイプならオフライン勉強会は不要。ただ、セキュリティ業界は人脈が直接仕事に繋がる業界(脆弱性情報の共有、転職、案件紹介)なので、技術力が同じでも「コミュニティに顔を出している人」のほうが圧倒的に動きやすい。

首都圏の定期開催コミュニティ5選

1. よわよわセキュリティ勉強会(新宿・初心者特化)

2026年5月に第0回がスタートしたばかりの新しいコミュニティ。**「こわくないセキュリティ勉強会」**を掲げており、対象が明確に「セキュリティに興味があるけど怖そうで避けていた人、何から始めていいか分からない人、一人で勉強していて仲間が欲しい人」と書かれている。

  • 形式: ゆるくもくもく + LT(ライトニングトーク)
  • 場所: 新宿区
  • 頻度: 立ち上げ直後、今後定期開催予定
  • 料金: 無料(Connpassで申込)
  • 向いている人: セキュリティの世界に「最初の知り合い」を作りたい人

立ち上げ直後で参加者数が少ないうちのほうが運営者と話しやすく、コアメンバーになりやすい。今が狙い目。

yowayowasec.connpass.com

2. 初心者のためのセキュリティ勉強会(オンライン・47回以上の歴史)

タイトル通り、初心者向けで長く続いているオンライン勉強会。47回以上の開催実績があり、運営が安定している。誰でもLT発表できるので、何かちょっとした調査・検証をしたら登壇練習の場にも使える。

  • 形式: オンライン(Zoom等)
  • 頻度: ほぼ毎月
  • 料金: 無料
  • 向いている人: 首都圏外からでも参加したい人、まず家から覗いてみたい人

オフラインデビューの前段階として、雰囲気を掴むのに最適。LTを聞いているうちに「自分でも話せそうな話題」が見つかる。

sfb.connpass.com

3. Weeyble セキュリティ勉強会(秋葉原・もくもく+LT)

ゼロから始めるセキュリティ入門勉強会」「ゼロから始めるCTF入門勉強会」シリーズで知られる老舗コミュニティ。秋葉原駅から徒歩3〜4分という好立地で、平日夜にも参加しやすい。

  • 形式: もくもく会 + セキュリティLT、テーマ自由
  • 場所: 秋葉原
  • 頻度: 月1ペース、シリーズで30回以上の実績
  • 料金: 無料
  • 向いている人: 自分の手で手を動かしながら、その場で詰まったら聞きたい人

CTF入門シリーズは独立しており、CTFに興味があるならまずここから。Weeyble という名前は覚えておいて損はない。

weeyble-security.connpass.com

4. OWASP Japan Chapter Meetup(渋谷ほか・Webセキュリティの王道)

世界的なWebアプリセキュリティのコミュニティ OWASP の日本支部。Webアプリ・API・脆弱性診断の話題が中心で、登壇者のレベルが高い。初心者でも申込はできるが、内容は「Webセキュリティの基礎は前提」と思っておくと予習がしやすい。

  • 形式: トーク中心の勉強会、懇親会あり
  • 場所: 渋谷(東京カルカル等)が多い
  • 頻度: 約3ヶ月毎
  • 料金: 無料〜数百円
  • 向いている人: Web開発者でセキュリティ側に踏み込みたい人、診断やバグバウンティに興味がある人

OWASP Top 10、ZAP、診断手法など、エンジニアとして実務に効く話が多い。最初の1回は完全に分からなくても良いので、用語をメモして帰って後から調べると一気に理解が深まる。

owasp.org/www-chapter-japan/

5. Security-JAWS / mini Security-JAWS(オンライン中心・AWSセキュリティ)

JAWS-UG(AWS Users Group Japan)のセキュリティ特化分科会。本会の Security-JAWS は隔月程度、軽量版の mini Security-JAWS が月次で「アップデートチェック会」「もくもく会」として動いている。

  • 形式: オンラインのトーク + 質疑、もくもく会回もあり
  • 頻度: 本会は隔月、miniは月次
  • 料金: 無料
  • 向いている人: クラウド/AWSを業務で触っている人、これから触る人

AWSの新サービス・新機能を「セキュリティ視点で」追える場は少ないので、クラウド系エンジニアには非常にコスパが高い。年に1回 Security-JAWS DAYS という大型カンファレンスもある。

s-jaws.connpass.com

参加前の3つの心構え

勉強会に申し込む前に、これだけ押さえておくと無駄足にならない。

(1) 「分からないことがあって当然」という前提で行く

LTやトークの内容が3割しか理解できなくても、それは普通。用語を3つメモして帰れたら大成功。完全理解を狙うとしんどくなって続かない。

(2) 懇親会には必ず出る

本編より懇親会のほうが情報量が多いことが多い。「初心者なんですが…」と最初に名乗ってしまえば、ほぼ全員が親切に話してくれる。セキュリティ業界はこういう新人歓迎の文化が強い。

(3) 名刺 or 連絡先を交換する手段を準備する

今は紙の名刺よりもX(Twitter)のIDを書いた小さなカードや、QRコードを準備しておくほうが実用的。「あの時の話を後で聞きたい」が出来るかどうかで人脈の伸びが全然違う。

補足:年に数回の大型イベント・体験型イベント

定期開催ではないが、初心者が早めに知っておくと得をする「体験型」のイベント:

  • Hardening Project / Micro Hardening: チーム対抗で実際のシステムを守る競技。約2/3が初参加者で、ハンズオンで「攻撃される側」を体験できる。年に複数回開催
  • SECCON Beginners CTF: 初心者向けCTF(Capture The Flag)。問題と解説がセットで、CTF未経験でも完走しやすい設計。本戦の SECCON CTF は世界レベルだが、Beginners はその名の通り
  • CODE BLUE / AVTOKYO: 国際カンファレンス系。難易度は高いが「業界の空気」を吸いに行く価値あり。学割や学生スタッフ枠がある

Hardening Project / SECCON Beginners

まとめ

  • 独学だけだと「自分の現在地」が見えず伸び悩む。勉強会で人と話すと一気に解像度が上がる
  • 首都圏には初心者向けの定期開催コミュニティが複数あり、ConnpassとDoorkeeperから無料で申し込める
  • 最初は「よわよわ」「ゼロから始める」「初心者のための」と名前についている会から入ると安全
  • 本編より懇親会、トークより質問。これを意識するだけで得られるものが倍以上変わる

セキュリティは「一人で本を読む」より「人と話して動かす」ほうが伸びる分野。今月のうちに1つでも申し込んでおくと、3ヶ月後に世界が変わっている。

参考リンク